をまちながらの日々

演劇ユニット「をまちながら」公式ブログ

2020-01-01から1年間の記事一覧

おうちでエチュードに挑戦

緊急事態宣言後1ヶ月を過ぎたあたりに作成した動画です。 屋内で1人エチュードをして遊んでみました。佐竹・清水の共演ならぬ競演。 思いのほかシュールな映像になっています。下記リンクからどうぞご視聴ください! www.youtube.com

see10do10challenge!

昨日、昼間に外を歩いていてコケました。何てことのない段差を普通に降りて、どこにもつまづいていないのにフッと足の力が抜けて静かにコケました。 目撃した人は「あの人急に座りはった」くらいに思ったことでしょう。でも、生地の薄くなっていたデニムの左…

をまち朗読「風立ちぬ」

2020年4月現在のような状況にならずとも、もともと第1回公演終演後の「をまちながら」の活動は、清水と佐竹それぞれの仕事の都合で少なくとも1年は公演が出来ず、まとまった日数の必要な企画も難しい感じでした。その内に何かしらの単発ワークショップで…

をまち朗読 ふりかえり13

朗読「風立ちぬ」の振り返り13回目です。 夏に訪れた宣教師がその景色の美しさから「幸福の谷(ハッピー・バレー)」と呼んだ軽井沢のある場所を「私」は冬に1人で訪れます。思い出の中に生きる節子はなかなか姿を現わしてくれず、失意の日々を送る「私」は…

をまち朗読 ふりかえり12

朗読「風立ちぬ」の振り返り12回目です。 いよいよ死が間近に迫って来た節子を前に、幸福を形にするための小説の筆は止まります。自分の無力を感じ、取り乱しそうになる自分を抑える「私」と、そんな「私」の悲しみを見まいとする節子。 自分の心の均衡をギ…

をまち朗読 ふりかえり11

振り返り11回目です。 世間から行き止まりだと思われがちなところから始まっている2人の幸福を形にすることは容易ではなく、「私」は改めて自分の思う幸福が独りよがりのものではないかと自問自答を繰り返します。 ここは、目に見えず触れることの出来ない…

をまち朗読 ふりかえり10

振り返り10回目です。 冬の章からは「私」が小説を書くにあたっての手記という形に。 これまでの章も「私」による語りで進んでいたので、大きい変化はありません。 2人でつくりあげる幸福、という主題に集中し、その他の出来事は断片が描かれるのみです。 …

をまち朗読 ふりかえり9

振り返り9回目。ついに「風立ちぬ」の章が終わりました。 ここから作家である「私」が書く小説の構想を考える箇所が増えだして、その辺りの変化をどう表すかを探りつつ読み進めています。 2人は自分たちの与えあっている生の幸福を作品の中で形にすること…

をまち朗読 ふりかえり8

振り返りは8回目となり、物語も後半部に入っています。 風景の描写がほとんどなかったため、スムーズに読むことが出来ました。 慣れの問題なのか、風景の描写と比べて遙かに人の心理が掴みやすいです。 風景と人物の心理状態が重なっていたり、対比として使…

をまち朗読 ふりかえり7

「をまち朗読」7回目、いかだったでしょうか。 ある意味、閉ざされた2人の生活の中に、「私」とは違う立場で節子のことを真に想っている義父の訪問がありました。やはり外部の人間が入ってくるとまた違った側面が見えて面白いです。 「春」の章でもそうで…

をまち朗読 ふりかえり6

「をまち朗読」振り返り6回目です。 全体的に静かな2人だけの生活描写が続きます。このことから「私」が節子にいかに付きっきりでいたかを読み取れます。気が付いてみると季節も移り変わっている、という表現があるくらい、2人の生活を中心として、外の世…

をまち朗読 ふりかえり5

「をまち朗読」振り返りも5回目となりました。 読み方は、段々、安定してきた気がしています。 これは「語り手としての私」の在り方が、決まってきたことが大きいと感じます。 他のバランスはまだ探り探りです。 最近は、「現在進行形の私」について、少し…

をまち朗読 番外編

今回の ブログ版「をまち朗読配信」はいつもと違う趣向でお届けします。 朗読録音を継続する中、読み方(特に語りの部分のトーン)がある程度安定し、内容理解も少しずつ深まってきました。 そこで、この作品の、そしてこの「をまち朗読」の入口になる「序曲…

をまち朗読 ふりかえり4

「風立ちぬ」朗読の振り返り4回目。 場面が大きく変わるため説明が多く、緩急がないため面白味には欠けます。しかし、その分、堀辰雄 氏の文体をしっかり味わうことが出来ます。 読み手としては、まだ馴染めず苦しんでいる様がみてとれます。前回の記事で、…

をまち朗読 ふりかえり3

3回目の振り返りです。 配信中の音声は、改めて聴いてみると反省点が多々あります。 語りの技術的な部分はもちろんのこと、読み進めているうちに内容理解も徐々に深まりつつあるので、自分の表現への違和感を感じる箇所も出てきます。 表現は控えめに、誠実…

をまち朗読2 ふりかえり

「をまち朗読」2回目、いかがだったでしょうか。 さっそく振り返りをしていきます。 「春」の章は、人とのやりとりや動きが多いので、比較的読みやすい章でした。 「風立ちぬ」という作品、何となくあらすじは知っていたものの、読むのは初めてです。現在の…

をまち朗読1 ふりかえり

「をまち朗読」1回目の振り返りをしていきたいと思います。 現在配信している動画は、スマホのボイスレコーダーで録音したものに画像をつけただけのもの。マイクは昔スカイプ用に使っていたヘッドセットを用いています。 ヘッドセットマイクとの相性なのか…

をまち朗読 配信開始

「をまちながら」による朗読。 略して「をまち朗読」は、 「朗読」へ初挑戦する私たちが、これを続ける中で気づいたことなど、その過程を綴りつつ、進化していく様子をお届けしていきます。 選んだ作品は、堀辰雄 氏の「風立ちぬ」 スタジオジブリによる映画…

試運転開始

緊急事態宣言が出され、急遽、我々も多分に漏れず時間が出来てしまいました。 2020年4月7日以降、現在まで、ほぼ無職に近い状態です。 ですが、ただ耐え忍ぶのではなく、このような時だからこそ出来ること、今後の可能性を広げることを試みようとしています…

踏みしめて!

をまちながら第1回公演「TRANS(トランス)」の公演を終え、はや1ヶ月が過ぎました。コロナウイルスによる騒動の中、ふと気がつくとお店の紙製品が少なくなっている状態になっていました。ストックのない我が家は紙節制をはじめ、ティッシュをなるべく使わない…

「TRANS(トランス)」舞台写真【B】

をまちながら第1回公演「TRANS(トランス) B.Ver」舞台写真 【B】バージョンは、佐竹、清水のもっている素材が、脚本を読んで素直にイメージ出来る人物のそれと全く別物ですので、工夫したアプローチが必要でした。 そのため「チャレンジ」と、謳っていまし…

「TRANS(トランス)」舞台写真【A】

をまちながら第1回公演「TRANS(トランス) A.Ver」舞台写真 この作品に書かれていることを素直に表現するには、この【A】バージョンが、スタンダードな形だと思い、奇をてらうことなく取り組みました。 「トランス」を読んだ、もしくは上演したことのある方…

公演を終えて

をまちながらトランス をまちながら 第1回公演「TRANS(トランス)」では、回ごとに男性役を入れ替えて上演するという無謀な挑戦をしました。それも2時間出ずっぱりの3人芝居です。 作中でも、3人それぞれが「医者」「患者」「友人」と状況に応じて役割を演…

多謝!!!

をまちながら 第1回公演「TRANS(トランス)」 全ステージ無事終演致しました。 お陰さまで、わずかでも希望の持てる、大きな1歩を踏み出すことが出来ました。 ご来場下さった皆さま、この無茶にお付き合い・ご助力下さった皆さま、本当に感謝です! ありがと…

【道案内】京阪野江から

京阪「野江」駅から会場への道順をご案内します。改札を出て左へ真っ直ぐ ここまで来たら右折し、 そのまま線路沿いを直進。 この交差点から矢印の方向、どちらへ進んでも 〇。 矢印・左の方を直進した場合。 直進すると、左にスーパー、右にセブンイレブン…

【道案内】JR野江から

JRおおさか東線「JR野江」駅から会場までの道順をご案内します。改札を出て、右側に出ます。 駅を出て、 直ぐ右折し、線路沿いに直進。 「止まれ」の標識がある交差点まで直進し、 左折して、そのまま直進し、 京阪の高架下を潜ります。 少し進むと左手…

【道案内】野江内代から

大阪地下鉄谷町線「野江内代」駅から、会場までの道順をご案内します。番出口から出ます。 出てすぐ左に直進。 みずほ銀行の看板と小さな看板(野江水神社)の間にある小道に入ります(左折)。 そのまま神社を突っ切ります。 神社を出て真っ直ぐ →1つ目の信号…

波紋

大きな水溜まりに小石を落としても、波紋は小さい。 小さな水溜まりに落とすと、大きな波紋になる。普通では考えられない製作進行状態、厄介な演出方法や配役入れ替えなど、 労力のかかる方法を選んだことの、しわ寄せがきています。 加えて、思わぬ事態も次…

TRANSを選んだ理由3

TRANS(トランス)に限らず、鴻上尚史さんの作品では、一見、息の詰まるような状況だったり痛みを抱えた人々が、苦しむだけではなく、切実なのに笑っていたり、そこで生きようというエネルギーをもっています。その姿はどこか滑稽で愛おしく思えます。 思い返…

TRANSを選んだ理由2

今回の上演作品にTRANS(トランス)を選んだ理由は、長い間、様々な年代の多くの演者、日本国内・国外、多くの場所で上演され続けている作品ということが大きいです。 これは日本人の手で書かれた作品では稀有な例です。 いまとなっては、古いのでは? と感…