をまちながらの日々

演劇ユニット「をまちながら」公式ブログ

をまち朗読2 ふりかえり

「をまち朗読」2回目、いかがだったでしょうか。

さっそく振り返りをしていきます。

 

「春」の章は、人とのやりとりや動きが多いので、比較的読みやすい章でした。

風立ちぬ」という作品、何となくあらすじは知っていたものの、読むのは初めてです。現在のところ、少しずつ読み進めながら朗読していくというスタイルを取っています。なので「作品に対しての気づき」も後になって出てきます。

この作品、短い文ややりとりの部分はそうでもないのですが、特に情景描写の部分など、文字を追っていて文章が分かりにくいと、読みながら感じていました。

どうやらこれが堀辰雄という作家の特色ある文体のようです。

これについては後日、改めて語らせていただきます。

 

今回は、地の文と会話文の読み分けについて少し。

形としては、トーン・スピード・テンポ・崩し加減、などいろいろあると思いますが、それをあまり意識し過ぎるよりも、心理的・物理的距離を捉えて読んだ方が無理なく馴染みやすいと思います。

地の文は「語り手としての私」、会話文は「進行形の私そして他の登場人物」

「語り手としての私」は、主に過去の事を語る「私」ではありますが、心情的には現在進行形に近い距離になったり、遠い過去の思い出になったり、時間を行ったり来たりしています。

この様々な「距離」についても、引き続き綴っていくつもりです。

どこまで出来ているかは分かりませんが、その辺りにも注目してお聴き下さい。

 

 

3回目の配信は「風立ちぬ -春-」の章 後半です。

旅立ちに向けての大切な部分。下記リンクよりご視聴下さい。

www.youtube.com