をまちながらの日々

演劇ユニット「をまちながら」公式ブログ

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

をまち朗読 ふりかえり13

朗読「風立ちぬ」の振り返り13回目です。 夏に訪れた宣教師がその景色の美しさから「幸福の谷(ハッピー・バレー)」と呼んだ軽井沢のある場所を「私」は冬に1人で訪れます。思い出の中に生きる節子はなかなか姿を現わしてくれず、失意の日々を送る「私」は…

をまち朗読 ふりかえり12

朗読「風立ちぬ」の振り返り12回目です。 いよいよ死が間近に迫って来た節子を前に、幸福を形にするための小説の筆は止まります。自分の無力を感じ、取り乱しそうになる自分を抑える「私」と、そんな「私」の悲しみを見まいとする節子。 自分の心の均衡をギ…

をまち朗読 ふりかえり11

振り返り11回目です。 世間から行き止まりだと思われがちなところから始まっている2人の幸福を形にすることは容易ではなく、「私」は改めて自分の思う幸福が独りよがりのものではないかと自問自答を繰り返します。 ここは、目に見えず触れることの出来ない…

をまち朗読 ふりかえり10

振り返り10回目です。 冬の章からは「私」が小説を書くにあたっての手記という形に。 これまでの章も「私」による語りで進んでいたので、大きい変化はありません。 2人でつくりあげる幸福、という主題に集中し、その他の出来事は断片が描かれるのみです。 …

をまち朗読 ふりかえり9

振り返り9回目。ついに「風立ちぬ」の章が終わりました。 ここから作家である「私」が書く小説の構想を考える箇所が増えだして、その辺りの変化をどう表すかを探りつつ読み進めています。 2人は自分たちの与えあっている生の幸福を作品の中で形にすること…

をまち朗読 ふりかえり8

振り返りは8回目となり、物語も後半部に入っています。 風景の描写がほとんどなかったため、スムーズに読むことが出来ました。 慣れの問題なのか、風景の描写と比べて遙かに人の心理が掴みやすいです。 風景と人物の心理状態が重なっていたり、対比として使…

をまち朗読 ふりかえり7

「をまち朗読」7回目、いかだったでしょうか。 ある意味、閉ざされた2人の生活の中に、「私」とは違う立場で節子のことを真に想っている義父の訪問がありました。やはり外部の人間が入ってくるとまた違った側面が見えて面白いです。 「春」の章でもそうで…