TRANSを選んだ理由3
TRANS(トランス)に限らず、鴻上尚史さんの作品では、一見、息の詰まるような状況だったり痛みを抱えた人々が、苦しむだけではなく、切実なのに笑っていたり、そこで生きようというエネルギーをもっています。その姿はどこか滑稽で愛おしく思えます。
思い返すと、これまで出会った、真剣に苦しんできた人・どん底の辛い経験をした人には、共通してどこかしらに、簡単に折れない「根強い明るさ」がありました。
逆に「誰もが手軽に取っ付きやすい明るさ」というものに魅力を感じません。そういった人はちょっとしたことで動揺し、その明るさはすぐに崩れます。
まるで白砂糖と黒砂糖のよう。
白砂糖は口に入れた瞬間、甘さが広がって、次々と摂取しやすいですが、特に中年になるとお腹がもたれます。
黒砂糖は入れた瞬間、エグみがあるけれど、じっくり旨味が広がって、しばらくその記憶が残ります。
我々の目指すところは後者のようなストーリー。
そして、それを味わい人生を豊かに出来る人が少しでも増えたら……嬉しいです😊
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