をまち朗読 ふりかえり3
3回目の振り返りです。
配信中の音声は、改めて聴いてみると反省点が多々あります。
語りの技術的な部分はもちろんのこと、読み進めているうちに内容理解も徐々に深まりつつあるので、自分の表現への違和感を感じる箇所も出てきます。
表現は控えめに、誠実に読もうとしているものの、あまり意味音声を重視すると、文と文の間の音が繋がらないことが多く、
むしろ何も意識せずに心情が入ってしまった というものの方が上手く繋がります。その代わり、不必要な息やノイズが入ったり、その日その時の体調によってもズレが生じてしまいます。
しばらく苦労しながら、この作品に合わせた自分のスタイルを探っていきたいと思います。
さて、「春」の章では、穏やかな日々の中、徐々に不穏な足音が聞こえてきました。
節子が口にした「生きられるだけ生きましょうね」という言葉の深さと、そこに込められた優しさを、この時点の「私」はどこまで感じ取っていたのでしょうか。
このあたりの行間を感じさせる描写が本当に巧みです。
4回目の配信は「風立ちぬ」の章の1つ目です。
この章は長く、分割する箇所も難しいため、いくつに分けることになるかは、まだ分かりません。
物語 第2部のはじまり。2人は長い旅路を経てサナトリウムに到着します。よろしければ、下記リンクよりお聴き下さい。