をまちながらの日々

演劇ユニット「をまちながら」公式ブログ

をまち朗読 ふりかえり4

風立ちぬ」朗読の振り返り4回目。

場面が大きく変わるため説明が多く、緩急がないため面白味には欠けます。しかし、その分、堀辰雄 氏の文体をしっかり味わうことが出来ます。

読み手としては、まだ馴染めず苦しんでいる様がみてとれます。前回の記事で、この作品の行間を感じさせる描写が巧みと書きました。そんな情景描写の中でも特に「私」の目にしている風景がえがかれた箇所をどうするか、なかなか掴めずにいるのです。そんな不安定な空気が、2人の生活する新しい地への不安のように見えたら、などと都合の良い考えも浮かぶ有様。

この先の展開が気になるような導入部の表現。まだまだ勉強が必要なようです。

 

5回目の配信は「風立ちぬ」の章の2つ目。

2人のサナトリウムでの風変わりな愛の生活が始まります。そんな「私」に現実が突きつけられる重要な箇所です。ぜひ! 下記リンクよりお聴き下さい。

 

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